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週刊DXより「雨の日が快適になる日も近い!?」


記事公開:2022年03月31日

※ 週刊DX
2018年10月よりDX戦略部メンバーによるDX関連記事の紹介を社内向けに発信しているもの。
今回はその中から一部ご紹介いたします!!

洗車した二日後くらいに雨に降られ、
車が水玉模様になっているのを見て落ち込んでしまった鈴木です。
車の窓だったり、眼鏡だったり、雨の日は水滴が気になってしまいます。
そんなことを気にしているときに、以下の記事を見つけましたのでご紹介します。

画像に写りこんだ水滴を除去できる「RainGAN」 シンガポールの研究チームが開発

雨粒などでカメラのレンズに付着した水滴は、
自動運転車や屋外監視カメラなどのアプリケーションを低下させる
ため、
水滴を除去してシーンを復元することは重要とされています。

既存の水滴除去技術では、水滴付きの画像と、水滴が付いていない画像のデータセットを大量に必要としており、
ペア画像の収集が非常に大変です。

本研究では、そのペア画像を必要としない水滴除去のためのGAN(Generative Adversarial Network)フレームワークを提案しています
学習フレームワークは、水滴画像からきれいなシーンと水滴スタイルに分解するオートエンコーダーと、
きれいなシーンと水滴スタイルから水滴画像へ合成する別のオートエンコーダーで構成されているそうです。
分解だけでなく、抽出した水滴スタイルと異なるきれいなシーンとの合成を学習に取り入れることで、
水滴除去の性能を大幅に向上させているとのこと。

今回行った実験では、今回の手法が最先端の対応するペアを必要とする類似法と同等の性能を発揮し、
他の非ペア法であるGANを用いた画像間変換法よりも優れているため、
テストセットへの偏りが少ない結果から、より大きなテストセットや未経験データに対しても優れている可能性を示唆すると考察しています。

このような技術が発展していけば、いつか窓ガラスや眼鏡の水滴を気にしなくて済む日が来るかもしれないですね。

スポーツとデジタル化

2度目の登場、弊社アウトドア派というか実はスポーツ派の榊田です。
今回はスポーツとデジタル化について話したいと思います。よろしくお願いします。

 現在、スポーツはコロナの影響で学校の部活動や地域のスポーツ活動がどんどん制限されてきています。特に子供たちには本当に気の毒ですね。
さてそんな中でも昨年は東京オリンピック、今年は北京オリンピックと、なんと1年に2回もオリンピックが開催されるまれにみる一年になりました。みなさんもスポーツを見る機会が多かったと思いますので、スポーツとデジタルについて書いてみます。

 最近のスポーツ中継で多いのは、ジャッジの自動化です。ラインジャッジの自動化をいち早く取り入れたのは、おそらくテニスです
以前はラインズマン(線審)と呼ばれる審判が多数いて、それぞれの担当のラインを見るわけですが、200kmを超えるスピードボールや回転のかかったボールを判断するのは難しく、当然ミスジャッジ(間違い)も起こります。ですが選手は自分の打ったボールがインかアウトかはだいたいわかるものです。そうすると間違ったジャッジに対してチャレンジやクレームを言い、ビデオ判定を要求します。これが“ホークアイ(鷹の目)”です。数年前からありますが、去年から線審が廃止され全てのラインジャッジがビデオ判定になる試合もあります。(クレームを言う(叫ぶ?)選手の行動も人それぞれなので、そこも面白いですが・・・)

チャレンジシステムやビデオ判定は、バトミントン、バレーボース、野球、卓球、野球まで様々な競技で行われています。
ではどうゆう仕組みか?競技場全体に複数のカメラを配置し、ボール(シャトル)を追い3D化し、ラインに対する判定を行います。今では判定までの時間が短縮されたので全てのジャッジに取り入れることができています。以前は判定までに手拍子で待っていたものですが、その機会まで減ってしまいました。このビデオ判定に関することは、ビデオカメラの高性能化に加え、全てを高速にデジタル処理化できているからにほかなりません。
 団体競技のバレーボールは、対戦相手の個人能力や作戦・方針等の膨大なデータを基に戦術を組み立てています。監督がタブレット端末を見ながら、タイムアウト時に選手にアドバイスを行っているのは見たことがあると思います。
 野球では、昔からピッチャーの球速表示だけが行われてきましたが、今では球種、回転数まで表示されます。打球は球速、速度、距離まで出るようになりました。こういったデータ野球は日本人が得意なところかもしれませんが、大リーグではデータを駆使し極端なシフト守備を組んでいます。サード方面に誰もいないなんて普通です?
 体操競技やフィギュアスケートでは回転数、高さ、距離等もデジタル化されています。未だに何回転なのか何のジャンプなのかは解説無しではわかりませんよね?

東京オリンピック
なんと無観客での開催になり、チケットの話なんかどっかへ吹き飛び(私も数十万円分申し込み全てハズレ)・・・全てがTV観戦となり、いつものオリンピックとは時差が無いダケ。開会式で数千台のドローンが空に絵?構造物を描いたのには驚きました。スターウォーズのデススターのようでしたね。でもどうやって制御したのかって考えてしまいます。

北京オリンピック
なんといっても面白かったのが、食堂で調理から配膳(天井から注文した料理が下りてくる)まで全自動でした。近未来的でインパクトありましたが、ちょっとセンス無いかなぁ・・・って思いましたけど。なぜか?料理を楽しむ工夫より、メカが目立ってしまい、あまりおいしそうには見えませんでした、個人的には。
モーグルは地元秋田でワールドカップの開催も有り、実物を見たことのある選手がいっぱい出ていて、堀島選手は田沢湖でも一つ抜け出ていましたからね。銅メダルおめでとうございます。

最後に
オリンピックは様々なことが一気に進む機会でもあります。もちろんデジタル化が最大のキーワードになるのは間違いの無いところだと思います。いろいろな所にデジタル技術が紛れていますので、それを探して楽しむのもひとつです。
しかしその発展は負の発展でもあり、五輪の前後はサイバー攻撃が増えるのは以前からの話題でしたし今回もそうでした。それよりも戦争が始まってしまいました。
スポーツは見て楽しむだけでなく、自分で実際にやることが大事です。スポーツをすることで健康を維持し、充実した生活をすることに繋がります。スポーツがそして平和の祭典オリンピックがデジタル技術でさらに発展し、私たちを楽しませてくれることを期待したいと思います。

日本スポーツ協会コーチ資格保有者の榊田でした。

参考ネタ
富士通のスポーツIT(AI体操採点システム)
  https://sports-topics.jp.fujitsu.com/sports_digital_solution/gymnastics-scoring-support/
ホークアイ
  https://sposuru.com/contents/sports-trivia/hawkeye/
データバレー
  http://unlimited.volleyball.ne.jp/data-volley/data-volley4/


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