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ITは機械と機械をつなぐものであり、デジタルとは人と人をつなぐもの


記事公開:2022年03月17日

※MA(マーケティングアドバイザー、DX通信編集長)、真弓課長:DX通信編集部マネージャー、アイ:DX通信編集部員

MA
今日は視野を少し広げて、グローバルな観点でDXを実践している事例を話すね。
真弓課長
はい、楽しみです、なんだろう。
MA
台湾のオードリー・タンって知ってるよね?
アイ
はい、IT大臣として、台湾のデジタル推進を担っている人で、最近では特にコロナ対応戦略で、世界的にも注目された人ですよね。
MA
そう、その人の語るDXについての指摘が実に分かりやすくて、本質をついているので、是非紹介しようと思う。彼が言うには、「ITは機械と機械をつなぐものであり、デジタルとは人と人をつなぐもの」であると規定している。つまりITとデジタルは同じではないということなんだよ。
真弓課長
ITとデジタルは違う!ということですね。なにやらこの頭出しからして、おやおや?って感じですね。
アイ
私も、ITとデジタルは同じだと思ってましたね。正確には、違いを気にしていませんでした。
MA
そもそもこのオードリー・タン氏のコラムは、『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』を元に、再構成した記事で、ソフトバンクビジネス+ITというWebサイトに載っていたので、それを孫引きとして話すね。そもそもこのWebマガジンは、編集長が長年コラム記事を書いていたITマガジンとして、業界でも有名なWebマガジンなんだよね。

出典:https://www.sbbit.jp/article/cont1/81990
『語り:オードリー・タン(Audrey Tang 唐鳳)、執筆:近藤弥生子(こんどう・やえこ)』
真弓課長
その媒体なら、私もたまに読んでますね。少し前にADFが仙北市で運営しているコワーキング拠点のSemboku Workplexでのワーケーション事例も書いてもらってましたね。
MA
そうだね。特に今回のこの記事は、オードリー・タン氏が日本に向けて書いた書籍の内容なので、興味深い指摘だね。なんども話しているデジタルとIT、そしてDXという、本質的なことを、さらに簡潔に本質について述べているよね。しかもなかなかに面白い指摘だし、分かりやすいので、是非参考にしてもらえればと思う。
アイ
特にどのあたりがポイントですか?
MA
まずは、引用だけで、この指摘から。
『日本の皆さんにお伝えしたいのが、私にとってITとデジタルとはまったく別のものであるということです。「IT(Information Technology、情報技術)」とは機械と機械をつなぐものであり、「デジタル(Digital)」とは人と人をつなぐものです。』ということでITをデジタルは「全く違うもの」と指摘している
そして『この説明は、実は日本の皆さんのために作りました。私は2016年から台湾で「デジタル担当大臣」をしていますが、日本で私のことが報道される時、「IT大臣」と記載されることが多かったので、その違いを説明したいと思ったのです。私が思うITの強みとは、“新しく何かが発明された時、それをとても簡単に、ほとんどコストを必要とせず、他の場所にいる人に使ってもらうことができる”ということです。』

誰でも分かるように伝えなくてはならない

真弓課長
うわー、ITは“新しく何かが発明された時、それをとても簡単に、ほとんどコストを必要とせず、他の場所にいる人に使ってもらうことができる”これはすごく分かりやすいですね。
アイ
デジタルについての定義を、「人と人をつなぐもの」というのは、ハッとする指摘ですね。そう思ったことがありませんでした。
MA
さらに最後には、デジタル、DXをこう結んでいるんだよね。
『たとえばビデオ通話は、私たちが何もしなくても、録画するだけで動画ファイルになります。自動で字幕を付けることもできますし、字幕を翻訳して反映することもできます。時間や場所が合わなかったり、言語の違いで今まで参加できていなかった人々も、少しの技術を用いるだけで加わることができます。こんなふうにITを用いて、その件にかかわるすべての人がつながっていく。それこそがデジタルのコアバリューであり、強みであると思います。』
真弓課長
なんか、技術の進歩に目が行き過ぎていて・・・まぁそれが優位な要素ではあったんですけど、結局そのツール的なものの進化を重視しすぎていて、本来何の目的に、とか何のためにというのがうっかり見えなくなっていたかもしれませんねー
アイ
そうですね、結局IT,デジタルの本来の目的が「人」に向かうことである、ということをオードリー・タン氏は、いみじくも日本に向けて語ってくれたんですね。
MA
本質を分かったひとは、このように重要な事柄を、誰にでも分かりやすいように語り掛けてくれるんだよ。我々も業界用語的な言いぶりではなく、お客様に対して、このようにDXなどの複雑な事柄の本質を平易に語り、提案できるようにすることが必要だね。
真弓課長
なかなかここまで分かりやすく語るということは、真に理解している前提があってできることですよね。
MA
そうね、では自分が心掛けていることを最後にお伝えしますね。誰かに何かを伝えようとしたときには、最後に自分の身近な人、大抵は娘だけど、彼女に分かるような内容になっているか、彼女が理解できる内容かどうかを確認してから、外部に発信するようにしているよ。
真弓課長
えー、それはいいですね。自分なら誰かなぁ?
MA
オードリー・タン氏は、自国の多くの人に、デジタルで何ができるのかを、文字通り大変分かりやすく語ることができた、稀有な人だね。是非日本でもそういう人がDXを引っ張って欲しいもんだね。
アイ
とりあえず、MAが地元の秋田を我が社とともに引っ張ってくださいー
MA
もちろんだよー!では早速、行動するか。セミナー企画作るぜ、真弓課長。
ISOを「DX」しませんか?

皆さんこんにちは。ADK富士システム営業の最上です。
今回は、ISO※を「DX」しませんかというお題で書かせて頂きます。
 
<ISOにDX的観点を>
ISOを取得されてから10年、15年あるいは20年以上になる企業様も多いのではないでしょうか。
私も15年以上前の運用時には、今よりも紙文書が比較にならないほど多く、各種文書・記録の整理や、確実に決裁が行われていることを大量の紙で確認していたことを思い出します。あまり思い出したくない記憶ですね。
ですが、時代は変わりDXが叫ばれている2022年です。ISO運用上の悩みのひとつに大量の文書が発生することがありますが、その他の課題に対しても、DX的観点を取り入れてシステム導入頂くことで実現するビフォーアフターをご紹介していきたいと思います。

◎大量の紙文書にオフィスが圧迫されている。
 ⇒ペーパーレス化できて保管場所も必要なくなった。
◎紙文書の世代管理が大変。
 ⇒規定が変わってもすぐに対応が可能になった。
◎承認に時間がかかる。(滞留時間が長い)
 ⇒システム導入により滞留ポイントも可視化され、時間短縮された。
◎今欲しい文書がどこにあるのかわからない!
 ⇒システム管理になったのですぐに検索可能。
◎文書の持ち出し、改ざんのリスクを抱えている。
 ⇒決裁文書がシステム保存されるので、改ざんできない。
◎ISO管理台帳からデータ分析したいけど大変。
 ⇒文書の台帳管理がシステムになったので、データを出力して生産性向上のための分析が行えます。
◎今の文書様式は変えたくない。
 ⇒表計算ソフトでレイアウト設定できます。現在の様式と変わらない見た目でシステム化が可能です。
◎管理に時間がかかる。
 ⇒管理番号の発行や、決裁文書の保管などが自動化。作業時間が大幅削減。
◎共有に時間がかかる。
 ⇒決裁文書の一斉回覧ができ、誰が見ていないのかも直ぐにわかる。
◎クラウドシステムだと運用できない。
 ⇒社内サーバーにインストールするオンプレミスでも対応します。もちろんクラウドにも対応します。
◎出張・テレワーク中の押印ができない。
 ⇒出張先、テレワークでも押印できて◎。

ここで誠に僭越(・唐突)ではございますが、宣伝をさせて頂きます。
弊社では、ISO文書管理に対するソリューションとして「AaaS DocX」のご提供を行っております。

3つの特徴
 1.表計算ソフトでレイアウト設定
 2.決裁文書をライブラリ管理
 3.選べるクラウドとオンプレミス

により、ペーパーレス、ハンコレス、検索・承認・共有時間の短縮が実現できます。
入力されたデータを他システムへ連携するといったご要望にも対応可能です。
随時デモも承っておりますので、お気軽にご相談ください。

また、弊社では様々なハードウェアやソフトウェアから、DX推進や人材育成のためのDX研修のご相談も承っております。
お困りごと、疑問などございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※ISO「International Organization for Standardization(国際標準化機構)」
―ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO22000(食品安全)などがある。

<お問合せ先>
DXセンター 地域営業担当までお申し付けください。
 TEL:018-838-1173
 Email: dx-lab@adf.co.jp

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