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リアル回帰の年になる!正確にはDXはやはり人。


記事公開:2022年01月07日

※MA:当社のマーケティングアドバイザー

MA
明けましておめでとう!
真弓課長、アイ
おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
MA
昨年のいろんな活動の振り返りをしていたんだけど、もはやテレワークやリモートワークをどうするかではなく、これからの生き残りをかけて、この状況をどう打開していくか、その点だね、今の最重要課題は。
真弓先輩
そうですね。検討するとか対応しなくてはというレベルではなく、この状況で、新たな展開をこの仕事のやり方を受け入れてうまく進めるしかないですものね。
MA
そう。関連して我が社で進めている仙北市のテレワーク&ワーケーション施設Semboku Workplexでは、首都圏の大手ITベンダー(以下、某社)の実践があったよね。その時の様子を思い出しながらレポートを書いていたんだけれど、なかなか本質的な問題が表れていて、深く考えさせられたね。

※昨年2021年12月、首都圏の大手ITベンダーの若手8名と管理職2名、事務局担当2名、合計12名での、テレワーク、合宿研修、ワーケーションが2泊3日で実施された。場所は仙北市あきた芸術村内のSemboku Workplex。

真弓先輩
参加者の方のコメントや報告書などを見ましたが、すごく評価が高かったようですね。
アイ
私も参加者の方の最終日のプレゼン、「この経験の想いを誰かに伝えたい」とおっしゃっていたなど…本当に感動しました。
真弓先輩
そうね、若手の皆さんのそれぞれの感想で一番びっくりしたのは、同じ会社の仲間だけど、今回のワーケーション、研修で初めて会った人がほとんどだったということと、ここ2年間で、8名という人数で集まる機会が初めてだったということでしたね。
MA
もともと某社は国内最大規模のITベンダーであり、DX推進のリーディング企業でもある。今回のワーケーション合宿研修は、DXで地域(秋田)をどのように盛り上げることができるか?という副題ありの企画だったんだよね。参加者の方の感想をいくつか紹介するね。

(※以下、一部抜粋・編集したものをご紹介します。)

 「Semboku Workplexという場所でのワーケーションは、普通に個別の仕事もやりつつ、チーム研修もあった。劇団わらび座による、芝居を通してのコミュニケーション研修は『シアターエデュケーション』というメソッドで、その経験は衝撃だった。」

人生にターニングポイントがあるとすると今回がそうだった。テレワーク、リモートワーク当たり前になって、人との直接の関係が希薄になって、それに慣れ始めていたところで、この人肌感やリアルなふれあいは素直に感激の3日間だった。」

「研修が想定外の体験だった。全くの非日常、というか、お互いの目を30秒見つめあう、そのまま1分間相手をインタビューする、2人が背中合わせで立ち上がる、などあり得ない体験ができた。研修のなかでの3時間は、良い意味で、心が解け始めた。」

 「Semboku Workplexでのテレワーク、研修は経験しないと分からないが、でも誰かにこの感動を伝えたい、伝えずにいられない。 特に今回の参加メンバーとの交流は得難い体験、仲間となった。自分の会社に対するロイヤルティ爆上がりだった」

人肌感のない在宅ワークへの危機感、どうするか?

MA
新入社員で入社してから、在宅ワークが当たり前だった某社の事業部はいわゆる本社のスタッフ部門と営業企画、マーケティングの部署などの入社2年前後の若手主体によるメンバー。ITのスキルはもちろん高く、テレワーク、リモートワークについては何の問題もなくこなすような会社の体質であり、仕事の仕方が確立された会社だよね。
真弓先輩
そうですね、弊社が学びたくなるような会社ですものね。
MA
今回某社には、首都圏から遠い秋田で、研修場所は田んぼの真ん中というロケーション。近くにコンビニもない。でも地元の芸術拠点の劇団と劇場、温泉、地ビールレストラン、ホテル、農園、そして地元の人たちとの交流、そして完璧な仕事環境が揃っている。という違和感だらけの環境で3日間過ごしてもらったよね。同じ会社だけど、ほとんど顔を合わすことの無かった若手8名の社員はこの体験を「今までテレワークだけで人肌感がなかった、今までは人との距離が感じられた、この3日間は、人間のぬくもりや人との関係を分かった」というように、コロナ前だと当たり前の対人関係がいかに重要だったかということを一様に感じていたようだね。もちろん、Semboku Workplexも、施設としては、Wi-Fiや大型ディスプレイ設置、クローズな開発スタジオ、リラックスできる環境など、テレワークする設備としては文句なし。その点ではほぼ満点だったね。
アイ
私も報告書で、幹部の方のコメントを拝見したのですが、「全社でもまだ2割しか出社していなく、名前が分からなく、誰が誰だか・・・という人も多いし、人が企業から離れてはいけないというある種の危機感があった。リモートワークでの慣れがあり、一方では会社に対して距離感が強くなっていた。企業にとって、人はとても大事、なので今回はとても良い機会だった人を大事に育てるということの当たり前のことが再確認できた。これからは、この8人の研修から始めて、未来の某社を背負って立つ人を育てるために継続したい」と言ってましたね。
真弓先輩
我々もDXという背景をもとにSemboku Workplexを中心として、今回のような提案ができそうな気がしました!テレワークやリモートワークで、個人が選択的に自由に動くというのと、このように企業やチームに研修などを絡めると、多様な進め方ができるなと。
アイ
某社はテレワークやリモートワーク、そしてデジタル化、DXというツールを駆使して、今の環境下でビジネスを問題なくドライブしているイメージがありましたけど、今回のワーケーション合宿で、DXとはやはり「人」がもっとも重要な核心に存在するということが見えましたね!
真弓先輩
いいことを言うねー
MA
ビジネスは人をマネージして管理していくことが重要。アゲンストな環境でどう事業展開するか、どう人を集めて、どう進めるか、そこには人と人の関係、コミュニケーションをしっかり取って進めていくこと。これがいかに大事であるかというところを、参加者が明確に理解し、共有できたね。これはDXを進めるうえでの企業の思想を固めて、人心を一つにするという、なんだかアナログの極みのような結論だったけどね。
真弓先輩
ふむふむ。
MA
でも確かにそうだったんだ、最後には、もはや我々の想定通りというか、それを超えるような感想をもらった。「テレワークやリモートワークでも仕事ができる、という一面だけでなく、リアルに対面でコミュニケーションを取ることの重要性を実感する、再確認するということでも、このワーケーションの実践意義は大いにあった。最後に、某社の締めの言葉を紹介するね。実に示唆に富むコメントだね。

『今回はSemboku Workplexのファシリティ拠点で、地元の文化芸術団体をDXやITを用いて再建する、生かすためのソリューションやオファリングを提案するという上から目線で失礼したが、実はわが社にとっても同じようなビジネス環境と言える。自社は市場がオンプレからクラウドへ、半導体不足でさらにハード供給が滞っている、しかもテレワークやリモートワークで社員の一体感が希薄な状況下で、どういう風に会社として一体感を持って、事業を展開するか、それには社員をどうやる気にさせるか、会社に対してロイヤルティを高めてもらうかという課題と悩みがあった。今回はそんな環境を打ち破るきっかけになる研修、ワーケーションになると強く感じた。』

「編集後記」
あきたDX通信をお読みいただいている皆様におかれましては、どうぞ本年が素晴らしい1年になりますよう祈念いたします。そして今年1年も少しでもお役に立てるような情報を提供していく所存です。どうぞよろしくお願いします。
あきたDX通信 編集長 伊嶋謙二

DX人材

皆様、あけましておめでとうございます。
本年も、宜しくお願い申し上げます。
エイデイケイ富士システムの尾張谷です。
営業コラム、2022年最初の回を私が務めさせていただきます。

皆様にとって、2021年はどんな年だったでしょうか。
2021年も前年に引き続き、とコロナ禍に振り回され、日常生活、社会情勢、会社のあり方や、働き方などにも大きな変化があった1年だったと感じます。
そうした中でも、DXというワードは、この1年でさらに私たちの生活の中に浸透して来たように思えます。

ここで改めて、DXの定義について、おさらいをします。
DX(Digital Transformation / デジタルトランスフォーメーション)とは、進化したデジタル技術を用いることで、人々の生活をより良いものへと変革させるという概念です。

例えば、クラウド型の勤怠管理システムなどは、このコロナ禍におけるテレワーク、残業の管理など、働き方への変革に大きく寄与したと考えられます。
これも、DX事例の一つです。

2022年以降、DX推進は、ますます加速していくと考えられます。
秋田県内の状況については、秋田RPA協会で行った調査結果を紹介します。
DXについて、認知はしているものの、取り組んでいるまたは一部取り組んでいる企業は、全体の3分の1ほどという結果でした。また、取り組めていない課題として、「DXは良く分からない、対応する人材がいない、必要性を感じない」という主な理由のようです。
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秋田RPA協会
https://rpa-akita.jp/notice.html

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<DX人材>
先ほどの調査結果にもありましたが、企業でDXを推進するには、DX人材というものが不可欠と考えます。
では、DX人材とはどういう人材でしょうか。

DXに必要な人材として経済産業省の「DXガイドライン」では以下のように述べられています。
・DX 推進部門におけるデジタル技術やデータ活用に精通した人材
・各事業部門において、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解し、DXの取組をリードする人材、その実行を担っていく人材

ここで、私が紹介するDX人材は「ITコーディネータ」です。
では、ITコーディネータとはなにか。
ITコーディネータとは、「経済産業省推進」資格であり、経営に役立つIT利活用に向け、経営者の立場に立った助言・支援を行い、IT経営を実現する人材です。

先ほどの経済産業省で定義している人材で言えば、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解し、DXの取組をリードする人材と言えます。
経営の面を考慮し、IT利活用を推し進め、DX推進を促進させるには十分な人材です。

多くの企業では、ITと聞くと、IT企業へ委託することが多いと思いますが、それだけだと現場の状況や、経営の状況、その中で、業務内容に沿ったIT利活用が思い通り進まないケースもあります。
そこで、経営とITもしくは企業が委託しているITベンダーとの橋渡し的存在であるITコーディネータがこれからのDXをリードしていく人材と考えられます。
ITコーディネータは、ITのプロフェッショナルではなく、IT経営のプロフェッショナルであり、多くの業種で活躍しています

資格としてのITコーディネータは、ケース研修と試験により取得できます。
弊社、DX Labを利用してオンラインにより東京と秋田とつないでケース研修も行っております。
私自身も、自社の資格取得制度を利用し、DX Labにおいてケース研修を行っている最中です。
今春には資格取得できるようがんばっております。

皆様の社内でも、ITコーディネータ取得に興味があれば、ぜひご相談下さい。
また、弊社内にもITコーディネータが数名在籍しております。
皆様の社内DX推進においても、お気軽に弊社担当までご相談下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

<問い合わせ先>
エイデイケイ富士システム(株)
地域情報ソリューション課 地域営業担当
TEL:018-838-1173

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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