落語に学ぶビジネスの極意?
記事公開:2022年01月20日
※MA:当社のマーケティングアドバイザー
MA
落語が好きでねー、特に三遊亭円生とか古今亭志ん朝、今だったら立川志の輔が良くってね。JAZZと同じくらいの割合で聞いてるよ
真弓課長
私は落語あまり聞かないですね、もっぱらお笑いですねぇ。
MA
落語は人生を豊かにする、ためになる話が多いんだよ。良いことも悪いこともね。もちろん噺家の話のうまさが重要なんだけど。
真弓先輩
どんな話がためになりそうですか?私たちにもなるほどといえるようなものをぜひ、教えてください!!
MA
落語には人情噺と滑稽噺、古典、新作とかのジャンル(音楽で言うところの、クラシックと現代音楽、あるいはポップなど)がいくつかあるんだけど、滑稽話、長屋噺とかで、おかしくて、そしていろいろ考えさせられる小噺が多いんだよ。
たとえば、酢豆腐っていう噺。ざっくりとした内容は、何についても「知っている」という、近所の人がいてね。その人は独善的で、知らいないということは言えなくて、なんでも知ったかぶりをして、他人のことは決して褒めないようなちょっと嫌われもの。その人を、ギャフンと言わせる噺だ。
MA
東京では酢豆腐、大阪だと「ちりとてちん」とかいうらしい。なんとかして、いやなやつをぎゃふんと言わせたくて、とても食べられないような傷んだ豆腐を、いかにも中国の名物料理のようなものとして、知ったかぶりのその人に「酢豆腐」と称して食べさせたくて、おだてて腐った豆腐を食べさせてしまう噺。
MA
割に多いのが、企業の一定の役職以上で、社員や部下に対して指導的な位置にいる人。そういう人が、良く分からないことを分からないままに、問われたことをさも分かっているがごとく、半端な情報で伝えてしまうこと。落語のように笑い話ですめば問題ないが、企業のビジネスのなかでも、実はキーワードとなるような言葉について、半可通で、答える、説明する、なんてことはよくある。ポイントは、言葉の意味を知らないのに、知っているかのように、適当に創作、創造として答えることの愚かさと無責任さが、ビジネス上では大きいよね、ということだね。
真弓先輩
それって、なんとなくキーワード的にいうと、ITやDXに関連することですよね。
アイ
そうですね~! IT回りだと本当にとてもキーワードが多いし、しかも日に日に増えていきますからね。
真弓先輩
ハード、ソフト。開発と運営サポート。ネットワークインフラ、アプリケーション、セキュリティ、オンプレ、クラウド、これらが業務システム、フロントシステム、情報系システムなどと絡んで一気呵成にアップデートした状態で日々更新を迫られるわけですものね。
知ったかぶりは、何もいいことを生まない
MA
そうでしょ、「あーそれ知ってるよ、でも今はいらないんじゃない」なんて知ったかぶりで指示なんかした日には目も当てられない。とんでもないことを引き起こしてしまうわけだよね。
真弓先輩
「もしかして、そうなのかな~」と思う事例はあります…。未知のことや経験していないことについて、あまり知らいないまま、安易な判断を下すことの怖さは、特に現在のように多くがネットワークでつながっているビジネス社会では命取りになってしまいますね。
MA
なので、落語のこの笑い話を教訓として、自分が知らないことを知る、ソクラテスの「無知の知」だね。そして、知らないことを、次にどうするかを判断し、ふるまうか?ということがとても大事だと思うね。
真弓先輩
デジタル化、DX、AI、RPA、セキュリティなどは今やITのツールというより、ビジネス基盤とさえいえる状態なのに、良く分からないまま、「自分のところには必要ない」と判断してしまっているケースもあるかもしれないね。昨年の秋田県内での調査結果でも一定数そのような回答がありましたからね。
アイ
多分、大事なキーワードをしっかり解釈、咀嚼する前に(良く知らないまま)、別の重要なことに切り替えて、特に必要ないというような判断をしている気がします。
MA
セキュリティに関して言えば、これも良く言われるエピソードで、自分の家が泥棒に入られないと、その大事さに気が付かないということ。セキュリティも、自社で情報漏洩などのネット被害などに合わないと自分のこととして考えられないということ。これは企業としての想像力の欠乏と情報不足によるものだね。
真弓先輩
ああ、痛い目に合わないと懲りないというやつですね。
アイ
それは分かりやすいですね。そうか、なのでそういうネガティブな事例というか、流れだけでなく、うまく行く事例やエピソードを企業のそれなりの人に知ったぶりでいい加減な判断や解釈をされないように、うまく提案、説明するということをしなくてはいけないわけですね。
MA
我が社としても、実は個別のアプリケーションやソリューションを提案する際には、このエピソードを生かして、「酢豆腐」的な展開にならない工夫が必要だね。実はこんなところが、進めるための障害だったりするのが多いからね。半可通でいるより、知らないことから行動することが大事ということ。
キャッシュレス決済
エイデイケイ富士システムDXエンジニアの相原です。
皆さんはキャッシュレス決済派ですが?現金決済派ですが?
私は数年前にキャッシュレス決済を始めました。今ではなるべく現金では払わずに
キャッシュレス決済してポイントを貰いたい人になってしまいました。
さて、日本のキャッシュレス化の歴史を調べてみると1960年頃に普及し始めたクレジットカードが最初のようです。
これは1964年に開催された東京オリンピックで来日する外国人観光客を迎えるために、
政府が急速にクレジットカードの普及を進めた背景があるようです。
現状の日本で利用できるキャッシュレス決済は
クレジットカード決済
デビットカード決済
電子マネー決済
QRコード決済
があります。
スマホの普及とともに気軽に利用できるようになったキャッシュレス決済は
ここまでくると、売る側にとっても買う側にとっても、身近なDX体験ができるサービスとして定着しつつあると思いましたが、日本の普及比率は25%程に留まっています。主要各国では40%から60%台となっており、
お隣の韓国では90%以上という高水準をみると普及が遅れていると言わざるを得ません。
普及が進まない理由として言われているのは
消費者側ではセキュリティ面の不安や、現金で不便を感じていないなどが言われています。
事業者側で見ると導入の仕方や、支払時に発生する手数料などネックになっているようです。
なかなか難しい問題です。
経済産業省が発表した「キャッシュレス・ビジョン」では日本のキャッシュレス決済比率を2025年までに40%、将来的には世界最高水準の80%を目指すと目標に定めました。
マイナンバーカードを絡めたキャッシュレス決済の利用促進もこの目標に向けた一貫ですね。
それでは、なぜキャッシュレス決済を推進しているか調べてみました。すると2点が目に留まりました。
1.人手不足
少子高齢化が進み労働人口が減少しているため、多くの場所で人手不足が予測されておりあらゆる面で業務の効率化が必要になります。その中でキャッシュレスも業務効率化の対策として注目された為です。
コンビニや小売店で無人レジを見る事が今後増えていくと思います。
2.インバウンド消費への対策
現在はコロナの影響で冷え切ってしまいましたが、数年前はインバウンド消費が言われていました。
ただ、訪日外国人からすると先ほどの普及率に見るように日本での買い物に不便を感じる場合が多いようです。
その為買い物がし易い環境作りが必要だったためです。
今回は馴染みのある身近なテーマになりましたが、DXの浸透には様々なステークホルダーが絡み、それぞれの利害関係があるものだと感じました。会社においてもDXを推進するには強力な推進者の存在が不可欠になりますね。そのような人材になれるよう日々頑張っていこうと思った今日頃ごろでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<問い合わせ先>
エイデイケイ富士システム(株)
地域情報ソリューション課 地域営業担当
TEL:018-838-1173
----------------------------------------------------------------------
あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター
Copyright(C)、エイデイケイ富士システム株式会社、掲載記事の無断転載を禁じます。