コロナ禍で変容した仕事環境…男女の働き方について【あきたDX通信】
記事公開:2021年01月21日
★ 緊急女子会企画!女性活躍社会・・・みんなどう思う? ★
昨年12月末に秋田市+オンラインで行われた秋田RPA協会主催:第1回Le pie(ルピエ)。真弓先輩、ともみ、Le pie主催者Iさん(仮名)、そして東京からオンラインにて凄腕女性経営者くまもん先輩(仮名)、計4名が集まり、働き方をテーマにしたディスカッションで、よもやの展開に。
Iさん
秋田RPA協会では、設立時より「RPA女子」という言葉に注目していたのですが…なかなか形の形成に至らなくて、まずは女性の立場から働く環境、またそこへのRPA導入・技術習得など、包括的にお話ができればと思い「Le pie」をスタートさせました!今日はどうぞよろしくお願いします!!
真弓先輩
女性活躍って言われているけど、一方で「ジェンダーレス」と言われている現代からすると、なんか違和感ありますね。
ともみ
女性は、子供を産んで育てるために家にいることが当たり前という考えは否定されつつありますけど、まだまだ一部ではそういった考えがあるような気がしますね。女性が活躍する場を男性が提供するという考えが垣間見えます。今のテレワークにしても、男性がリモートワーク・家でテレワークをするシーンをよくメディアで見かけるような・・・。
真弓先輩
今や、リモートワークをせざるを得なくなって、家事や育児、介護などにより向き合うことになった人もいるだろうね。
くまモン先輩
特殊な技能、資格、スキルを持っている女性だけが、働き方改革でクローズアップされているというのも、女性側としては納得感が薄いよね。
それから、首都圏のIT企業が、男性の育児休暇を取ること自体が、ニュースで取り上げられていることからも、それがいかに大変で、普通じゃないってことを表しているよね。
真弓先輩
女性活躍社会は、家事育児介護の両立・分担などの問題を取り上げるだけではだめということですね。実は根深く、これまで女性がずっと外で仕事をし続ける環境が少なく、理解がされにくいという側面があったことを忘れてはいけないですね。
くまモン先輩
女性がテレワーク、リモートワーク、または子育ての空いた時間で仕事をするということが女性活躍の場面だと思われていた一部の見解があるかと思うけれど、実はそうではないんだよね。男性だって、同じように、子育て、家事をやりながら家で仕事をする。コロナによってさらに環境が変容されたから、これからそういったことが容易に想像できるよね。
ともみ
確かに。コロナによるデジタル化の波や、環境の変化があって、男女で家のことを分担できる未来が見える気がします・・・!
真弓先輩
以前、ふるさとテレワークという総務省の事業があったんだよ。SE経験のある女性を対象に、フルタイムの仕事はできないけど、空いた時間を利用して、クラウド上で、システム開発を行うという、実証事業したことがあったの。10名ぐらいの定員に対して、その倍以上の応募があって、実際に開発をしてもらったら・・・想像以上の処理能力で、用意していた開発案件があっという間に完了したということがあった。
その仕事はね、首都圏の大手のSI企業が発注して、地方の県での実証事業を行ったの。最初面接で女性の適性などを行っただけで、あとはリモートで完了した。まだテレワークがピンとこない時期だったので、その後この事業はそのまま継続されなかったけど、大いに可能性は感じたね。
ともみ
それはまさに、早すぎた事例ですけど、今ならドンピシャですね!
★ 働き方改革を前に女性も男性も関係ない? ★
ともみ
でもそれって、女性だけでなく、男性だって同じような気がしますね?
真弓先輩
今は、親の介護の為だったり、心や身体の不調だったり、いろんな事情で、首都圏での仕事を辞めて、故郷に戻る人がすごく多くなっているよね。
くまモン先輩
働き方改革というスローガンは男性女性関係なしに、待ったなしで迫られてきている今日的な課題だよね。しかも、かつて当たり前だった終身雇用や1社に勤めあげる、ってこともなんだかね・・・って感じだし。私自身も、子育てしながら仕事を続けてきていて、いろんなフェーズで壁にぶつかってきてね・・・。副業や兼業も認めることができるような多様性をもった働き方をずっと望んできたんだけど、実際は難しいと思ってた。でも今回、新型コロナという悪風によって、人々は意識を変えされられて、同時に働き方改革の本流を敷かれつつあるのかもしれないね。
ともみ
先ほどの総務省で行ったふるさとテレワークって、どんな仕事を行ったんですか?
真弓先輩
一つは、SE経験者が自宅で空いた時間にクラウド上でシステム開発を行うということ、そしてもう一つは、経理で伝票の仕分け作業を、これもクラウド上で行うというもので、どちらも長野県松本市で実施したんだって。伝票の仕分け作業は、日商簿記2級以上の有資格者で、フルタイムで働けない主婦を対象に行った。仕分け作業もシステム開発も、仕事は全く問題なく、想定した期間内に終了したんだ。
ここではっきりわかったことは、仕事さえあれば、そしてIT関連のツールをうまく用いれば、テレワークはどこでも確実に仕事はできるし、企業も仕事を頼むことができるということだった。
ともみ
すごいですね、早すぎた実践だったんですね。今なら全く違和感なしに、その仕組みで仕事ができるのに・・・。
くまモン先輩
いやいや、何言ってるのぉ~!首都圏の大手企業はすでにこれらのテレワークの仕組みを用いて、どんどん地方へ行って、仕事をしてもらうことを進めているわよ。
真弓先輩
結局今行っている、中小企業デジタル化応援隊事業だって、これから来る全国のデジタルインフラ構築のための地盤固めだし、そこの地盤の上に、いろんな仕事をするための動線が敷かれ、関わる人が地域にいてサポートするということだからね。
ともみ
女性活躍社会というと、とても壮大なイメージでしたが…身近なところなんですよね。「多様な働き方」という言葉が使われはじめているように、「生活すること、働くこと」は男女に限らず個々が持つ様々バックグラウンドを認め合っていくことが大切ですね。本当の意味で表裏一体となって生活するところで、社会活動だったり生産活動だったりが、密接な関係をもって進むことになるんだろうなぁ~(*^-^*)
真弓先輩
そうだね。女性だから働き方改革や環境の整備を、ということではなく、男女関係なしにいろいろな働き方の形態が今の世の中では必要とされているから、多様性のある仕事や生活を模索しつつ、秋田発の働き方改革の先陣を切りたいよね!
Iさん
ふむ~。。ざっくばらんにご意見をお聞かせいただければと企画した「Le pie」ですが、とても有意義な時間になりました!!協会として「RPA」はコロナ禍において感染リスクを避けることにもつながる重要なツールであると考えています・・・。また引き続き、「RPA」や県内の「IT」について、包括的にお話を聞かせていただける場を作りたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!!
~コンセプトはひとときの“ご褒美とシェア”~
☆ Le pie (ル・ピエ) ☆ 【主催:秋田RPA協会 https://rpa-akita.jp/】
RPAの認知の拡大やRPA実施の際の不安や技術のシェアを目的とする女子会企画。
2020年12月末に第1回を開催し、RPAの利用は問わず秋田RPA協会会員4名が参加。
初回のテーマは、【リアルRPA女子に学ぶRPAとは?~「女性の働き方」~】として開催。
RPAの仕事の進め方や、秋田県内の導入についてといった本質の部分のほか、
女性にとってのRPA活用や女性活躍・働き方改革についてなど、幅広い情報交換を行った。
大好評につき、次回開催を絶賛企画中!!
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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 堀井ともみ /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター