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事業継続のための5つの要素とは何か?


記事公開:2022年02月18日

※MA(マーケティングアドバイザー、DX通信編集長)、真弓課長:DX通信編集部マネージャー、アイ:DX通信編集部員

MA
最近、事業承継や事業継続の提案の営業メールが自分あてに来るんだよね、本当に多い。
真弓課長
あぁ、編集長が立ち上げた会社について、「これからその会社どうしていきますか?」的ご案内ですね。
MA
そうなんだよね。なんだかんだ言っても、結局今の会社や事業をどうするのか?というところが経営者にとって一番大事ということを、ひしひしと感じるね。特にコロナ以降の経済環境の悪さを思うとね。
アイ
DXやITとかいっても、結局リアルな会社や事業があってのことですからね。
MA
おそらく企業の規模や地域などの違いを超えた課題はそれだよね。ということで、今日は、「事業継続」について思うことがあって、話しておきたいと思う。
真弓先輩、アイ
はーい!
MA
企業が「事業継続」の課題をいかに克服するかについて、例によってマーケティング目線で考えたい。で、「事業継続」には5つの要素があるんだね。
それは
①売るべき製品、サービスがある
②販売する、営業する、提案する
③売上がある
④入金がある
⑤製品、サービスを作り上げる(再構築、再投資)

別の図にあるように、この5つの要素を回すことで、事業が継続できるということになり、それぞれにITなどのツールが利いているんだ。細かくは要素別に対応するITツールが書いてあるけど。
真弓課長
割と当たり前のことが本当に大事ということが分かります。
MA
特に規模の小さい企業は良くも悪くも、経営トップと現場の最前線との距離が近い。そのため、意思決定のプロセスは極めて明確であり、しかもスピードが早い。つまり企業の事業そのものが競争力を持っているのか、他社にはない差別化製品やサービスを有しているかが重要になる。いわゆる「エッジの利いた事業」を展開しているかどうかが、企業の継続的な発展のための大きな要素となるわけだよね。イケてる商品、サービスを持ってれば、小さい企業は早く、機動的に事業を展開できる有利さがあるということ。
アイ
そうか、逆に規模の小さい企業の方が、機動力を生かし、DX目線でコアな事業を展開しやすいということが言えますよね。小さいことがメリットとなることもあるんですね。
MA
そう!!ここで、種明かしをすると、この事業継続のサイクルの図は、かつて自分が作ったものなんだ。今でも本質的には何も変わっていないことが分かるよね。
真弓課長
えー、いつ頃のものなんですか?
MA
2010年に、あるIT系メディアに寄稿した原稿に使ったものだから…もう、12年前になるね。でも驚くほど状況は同じなんだよね。
真弓課長
そうですね、ITや経済環境の変化はあっても、ビジネスの本質はこの図の流れですね。DXなども、この本質の上で、手段やプロセスの変容をうまくつないでいくためのものと言えますね。
MA
でも、何が12年前と違っているか分かるかな?
真弓課長
なんでしょうか?ネットワークやITの技術的な進歩とかですか?
MA
それはそうだけど、もっとも大きな変化は、ネットワークやITというデジタル化のインフラがほぼすべてのビジネスシーンで出来上がっているという点だね。つまり、今は、デジタル化はすでに準備、装備されている状況ということだね。
真弓課長
そうですね、このDX通信の会話の中でも、「企業規模を問わずデジタル化はすでに整っている、おそらくここ10年の間に整備された」ということは言われてましたものね。県内の調査結果でも、デジタル機器の未整備が課題というところはほとんどなかったですね。

事業継続を考えることは、DXを進めることと同じ!

MA
でもね、先の図を良く見ると、外側の事業継続の目的に対して、内側のITなどのツール、システム類は対応しているけど、経営課題の解決、つまり経営に役立つ目的を達成しているとは言い難いね。
アイ
それはどういうことですか?
MA
つまり、業務課題解決のための目的としてITなどのツールが対応するけれど、個別の課題への対応であって、全体の事業継続のサイクルとしての一貫性がとれていない。これはいまでも同じだね。
アイ
俯瞰していない、全体が見えていない、ということですね。前回のデザインすることが大事ということにつながりますね。
MA
早い話が、個別対応のデジタル化は一応されているけれど、最終目標である、経営を継続的に行うためのシステム化や事業を継続するためにどうするか、という目標のためには、現在のデジタル化は、DXという観点で言うと、いまだ達成できていないということだよね。
真弓課長
そうか、例えば、先の図の2で、企業のホームページを作ることはPRとしてもいいけど、そこから新たな顧客を開拓する、販売チャネルを広げる、企業パートナーを見つける、またはWeb上でビジネスを行う、サービスを提供するという観点で考えると、ホームページは全体の5つの目的と連携、関連が深いところに行き着くということですね。そこが見落としがちなポイントですね。
MA
そうそう、前回の企業やビジネスをデザインするという観点でみれば、個別最適で導入してきたITシステム、アプリケーションなどは、最終的な企業や事業継続の目的のために、一貫性のある思いに収れんしなくちゃねーということだよ。
真弓先輩、アイ
是非引き続き全体最適という観点での「事業継続とDX」というお題で研究したいですね。
MA
そうだねー、今やカオスと化しているITとDXの企業の模索状況を、一番重要な経営課題である、「事業継続」に、いかにして役立てるかを考え、提案できるように研究することにしよう。また次回ね。
ちょっと早いですが「今年度」の振り返り

 皆様、お久しぶりです、営業の五十嵐です。さて、10月から弊社の営業チームで交代執筆を始めて5か月が過ぎようとしていますが、今回から営業コラムも二周目に入ります。もうぼちぼち3月になりますので、今回は、もう年度末(に近い)ということで、この2021年度(令和3年度)を通して、五十嵐が気になった10大ニュース的な、印象に残った出来事について書きたいと思います。

※〇数字は順位ではありません
ワクチン接種は進むも新型コロナ収まらず
 既にワクチンのブースター接種も始まり、弊社も一部顧客自治体様への対応も進めておりますが、変異株の影響もあり、なかなか収まる気配がありません。秋田県内でもオンラインでの打合せが当たり前な状況になりましたね。デジタルツールの活用を、社会全体が認識するきっかけになったとは思っていますが、早期終息を心から祈るばかりです。
弊社が東北初のDX認定をうける(2021年7月)
 非常に認知度が低いようで少し残念なのですが、経産省から「DX認定」を東北の企業で初めて認定されました。お客様のDXを実現していくためにも、まず自社からしっかり取り組みを進めて参ります。皆様も認定取得をお考えであれば、弊社にご相談下さい。
東京オリンピック/パラリンピック開催(2021年7月‐9月)
 新型コロナ禍が無ければという感想が一番強いのですが、今の子供たちが大人になって、あのコロナ禍でも東京でオリンピックやったんだぞと誇れる大会と評価されると良いなと思う今日この頃です。私としては経済効果が実感できないオリンピックでした。(もちろん応援はしました)
デジタル庁発足(2021年9月)
 正直に言いますと、全てが未知数です。グローバルなデジタル化社会の実現に向けて、大きな役割を持つと思いますので、今後に大いに期待いたしております。
電帳法改正令和4年1月施行するも2年の猶予となる(2022年1月)
 電帳法改正がこの1月に施行されましたが、インボイス制度以上に、皆様の認知度が低いという印象の上、2年の猶予期間が設けられ、取り組みがトーンダウンしてしまった印象です。弊社もですが、今から少しずつ対応を始めていきましょう!ご相談はエイデイケイ富士システム(株)へ!!
冬季北京オリンピック開催中(2022年2月(執筆時現在))
 誤審やドーピング問題で揺れていますが、デジタルの力でもっと何とかできなかったのかと考える今日この頃です。個人的には、スノーボードハーフパイプの技名やポイントは、素人向けに是非画像解析でモニタに表示して欲しかったです(NHKの実況アナさんはすごかったです)。頑張れニッポン!
秋田市の積雪量が平年の3倍!?
 積雪量、体感的にも多いです。弊社のある秋田市ですが、気象庁データによると、本現行執筆時現在44㎝/平年16㎝との事で、約3倍!?秋田市さまでは除雪車両の運行状況をネットで公開しているのですが、生活道路の除排雪はなかなか追いつかないようで、いつもページを見てはなかなかこっちに来てくれないな・・・とため息をついてます。除雪も人材不足が深刻ということなので、いずれ高度な自動運転でいつでもどこでも呼べるデジタルな除排雪サービスに期待しています。
キーワード:AI
 現代版魔法の杖「AI」ですが、弊社も民間、自治体向けに少しずつ実効性のある取り組みを進めています(以前AI-OCRなどもご紹介しました)。守秘義務もあり今は詳細を語れない事例ものもあるのですが、今後も人材の育成や、皆様へ提供するソリューションへの応用などを積極的に進めて参ります!
キーワード:DX
 キーワードとしてのDXが定着した感もありますが、当初の「デジタルありき」の考え方から、少しずつ潮流が変わってきた気がします。「できるところから」「まずは現状のデジタル化から」という、全面デジタルから部分デジタルへ・・・正解が無い課題と思いますが、重要なのはX(トランスフォーメーション:変革)ですね。弊社も皆様にしっかり伴走し、DX実現に貢献して参ります!(DX教育のご相談も承っております)
弊社の2030年に向けたビジョンを策定
 現在HP公開の準備をしていますが、この先10年を見据えてのビジョン「ADF Vision2030」を策定しました。
『持続可能で未来的なライフスタイルを楽しめる社会を作り出す』 企業でありたい
 デジタルやDXというキーワードは手段であり、ビジョンには用いていません。弊社の様々な活動を通じ、皆様の生活を豊かにできればという思いを込めています。

さて、思いつくままに10個ほど挙げてみましたが、皆様の今年度はいかがでしたでしょうか。
弊社は今後も「地域のDX実現」に向けて、皆様に伴走してまいります。新年度の新たな取り組みについてご相談や困り事がございましたら、是非弊社までお声がけ下さい。

<問い合わせ先>
エイデイケイ富士システム(株)
地域情報ソリューション課 地域営業担当
TEL:018-838-1173

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