受託開発か自社ブランド製品か?【あきたDX通信】
記事公開:2020年10月29日
マーケティング部配属されて数ヶ月、まだまだ研修が続くともみだが、
今一つマーケティングの本質を理解しかねて、もんもんとして過ごしている。
ともみ
先輩、マーケティング部門と営業部門は似ているようで違うんですよね?
真弓先輩
そりゃそうだよ、営業は一番の出口であり、顧客と対面するところだけど、マーケティングはその前の営業や開発のための仕組みや方向を示す役割だから。
ともみ
マーケティングは単に営業部門のためだけに行うわけではないということですよね。
真弓先輩
マーケティングを考える前にビジネスの仕組みを考えて欲しいかなぁ。まずうちの会社だと、お客さんから頼まれて開発する仕事と、すでに開発されたパッケージ商品を販売する仕事の二つに分けられるわけよね
ともみ
パッケージ商品というのは、自社ブランド製品ということですね。
真弓先輩
そう、クラウドサービス製品もあるし、結構自社ブランドの数は揃っているね。なら受託開発と自社ブランド製品販売というふうにみれば、マーケティングが必要な部分はどちらかわかる?
真弓先輩
では受託開発を行っている会社については、マーケティングは必要ないと思う?
真弓先輩
なら受託開発の仕事は黙っていても、常に顧客から仕事が舞い込んでくるので、なにもしなくていい、って思ってるの?
ともみ
ち、違いますよねー・・・(;’∀’)どうしてですかね。顧客の求めに応じてきっちり要望に応じていればいいのではないですか?
真弓先輩
そんな簡単なわけがないでしょ。仕事を出す企業は、最近では特に生産性と品質、信頼性などの基準を常に注視しているので、いつでも同じところにお願いするというわけにはいかなくなっているわけよ。
ともみ
発注先の要望だけに応じて同じ仕事の仕方だけだとこれからも先も仕事を得られるわけではないとことですね。
真弓先輩
そう、それにね、受託開発の仕事だって、我が社だけが受けているわけでもないだろうし、他の競合先もあるわけ。特に気を付けなくてはいけないのは、特定の1社だけに偏った受注をしている会社だね。これは良い面とまずい面、両面あるわけ。
真弓先輩
そう、発注先が好調であれば仕事もどんどんくるけど、逆にいろんな事情で発注が激減したりすると、受託開発する会社はもろに影響をうけてしまう、つまり良いも悪いも1社だけに依存してしまっていると、自社の都合では対応できない要素があるということだね。
ともみ
なるほど。受託開発であっても、いろんなことがあるので、市場や顧客などの幅広い観点で日ごろから調べて、分析することが大事ということですね
真弓先輩
そういうこと。いわゆる開発系では、新たなITツールやトレンドの進化が激しいので、常に対応する必要もあるし、顧客に提案する立場でいられる努力が不可欠ということ
ともみ
そうですよね。マーケティングはいろいろやることが多いですね!
真弓先輩
多くの会社は、まあ大企業だとマーケティング部門が独立して行っているけど、中堅・中小企業だと、営業部門と兼任だったりとかで、マーケティングの重要性を感じていないかもしれないわね。
真弓先輩
おそらく日本市場の特性からして、良いモノがあれば売れるというプロダクトアウト的な指向があり、マーケティングは余裕がある大企業などが行う、余裕のない中堅・中小企業はマーケティングには限定的であることが多そうだね
真弓先輩
だから多品種、少量化であり、多様化も進んでいる環境下で、コンピュータのインフラもクラウドなどでのサービス化が進んでいるので、今までのように大口の顧客や案件だけに頼ってはいられないでしょ。だから我々のようなマーケティング担当がこれからは極めて重要な仕事となるわけよ
ともみ
へえー!真弓先輩、もっとマーケティングについて、教えてください!!!
真弓先輩
ならば、今は時間が無いので、あとで教えるけど、アップルについて自分なりに考えてきて。
真弓先輩
そう、アップルはマーケティングとは何かの本質が良く分かるので、自分なりに調べておいて
次回は「マーケティング、アップルってどうして無敵なのか?」
お楽しみに。
---------------------------------------------------------------------------------------
あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 堀井ともみ /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター