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週刊DXより 「業務効率化フレームワーク「ECRS(イクルス)とは?」


記事公開:2022年03月03日

※ 週刊DX
2018年10月よりDX戦略部メンバーによるDX関連記事の紹介を社内向けに発信しているもの。
今回はその中から一部ご紹介いたします!!

RPAは業務改善・効率化を目的に導入されます。BPR(業務改革)、業務改善、業務効率化、業務最適化、業務見直しなど色々ある中で、新しく「ECRS」という言葉を知りましたので、
どんなものか調べてみました。
ECRS(イクルス)は業務効率化のフレームワークで、
Eliminate(排除:取り除く)
Combine(結合:つなげる)
Rearrange(交換:組み替える)
Simplify(簡素化:単純にする)
の頭文字を並べたものです。

改善効果の高い方から、「排除E」、「結合C」、「交換R」、「簡素化S」という順番で対策案を考えていきます。

E:Eliminate/排除
実はなくせる業務がないか」という視点で、業務や工程を見なおします。
習慣化している作業が、それほど重要でない可能性もあります。
この業務が本当に必要か、目的が明確かを考えます
無くすという行為は基本的にコストや手間を必要としないので、ECRSではEを1番目に考えます。
例)
・押印を廃止する
・社内メールの挨拶を省く
・定例会ではなく連絡事項の資料のみを共有する
・テレビ会議で本社、支社間の出張を廃止する

C:Combine/結合
業務を「組み合わせる」「つなげる」作業です。
似ている・重複している作業を一つにまとめます。
工程や作業者で分断していたものをひとまとめにし連続的に行うことで、
合間合間に生じていた余計な時間や手間を省くことができます
例)
・会議と定例会を同時に開催する
・取引先ごとに分けていた書類をひとつの形式にまとめる
・小分けにしていた事務作業をまとめて一気に行う
・類似する業務を行う部署を統合する

R:Rearrange/再配置
「排除E」「結合C」の方法が難しい場合、業務に優先順位をつけ作業する、もしくは作業順番や作業内容を「組み替え」て、業務効率を改善できるか検討していきます。
順序を変更することで、移動や停滞といった余分に生じている時間や労力を無くします
再配置をする対象には、作業手順、作業場所、作業者などが含まれます。
例)
・事前にテンプレートを作成してから資料を作成する
・顧客への訪問時間を、移動時間が少なくなるよう変更する
・承認を得ないと提出できない資料は先に作成し、確認中に他の業務を進める
・作業の手順を書き出し、効率よく進められるフローチャートを作る

S:Simplify/単純化
一連の工程を作業ごとに分解し、それぞれの動作をより単純に実行できないか分析します。
また、作業の一部を「簡素化」してもその作業をきちんと完結できるか、同じ成果が出るのか検討します。
「排除E」では廃止されなかった業務や行程を最適な状態にする「仕上げ」のような改善活動であると言えます。
代表例が、機械化・自動化です。ここでRPAツールが活躍します。
例)
・資料をテンプレート化し社内で共有する
・経費積算を表計算ソフトから専用のソフトに変更する
・製品に必要な部品の種類を統一する
・よく使う文章をワード登録し、素早くメールを打てるようにする

何か難しそうで大掛かりなイメージの単語でしたけど、今までRPAを作ってきた時のことを考えると、業務フローを書き出して、やらなくていい作業は対象外にしたり、処理を共通化したり、処理順を変えたり、テンプレートと関数使って簡素化したり、体系化・言語化できていないだけで、結構同じようなことはやったことあるな、と思います。

とはいえ、なんとなくでやってしまうと
どうしても言われたことをそのまま作ってしまいがちになるので、
こういう考え方を学びつつ、業務改善の提案までできるようになりたいです。

デジタル田園都市国家構想について

 皆さんこんにちは。ADK富士システム営業の信太です。営業担当持ち回りでの情報ご提供を始めて、早くも二周目に突入しました。今回は、「デジタル田園都市国家構想」について書きたいと思います。
 
<デジタル田園都市国家構想>
岸田総理大臣は、2022年1月4日の年頭記者会見で、地方における官民のデジタル投資を大胆に増加させる、「デジタル投資倍増」に取り組み、「デジタル田園都市国家構想」の実現に関する決意表明をされました。令和4年は「デジタル田園都市国家構想」を具体的な形にする年とし、そのために必要なデジタルインフラ整備として、光ファイバーのユニバーサルサービス化、5Gの全国展開、データセンターの地方分散、半導体産業の基盤強化など官民のデジタル投資を倍増していきます。<以下省略>
(※首相官邸HP 令和4年1月4日 岸田内閣総理大臣年頭記者会見 より引用)

ここで疑問・・・。そもそも、「デジタル田園都市国家構想」ってなに??

【大平正芳元首相は「都市の持つ高い生産性、良質な情報と、田園の持つ豊かな自然、潤いのある人間関係を結合させ、健康でゆとりのある田園都市づくりの構想を進める」と述べた。デジタル社会推進の中でもう一度この言葉を見直し、現代に置き換えると、デジタル技術によって働き方等が柔軟になり、どこにいても国民の生活の質は高く維持される「デジタル田園都市国家」が今後のめざすべき国家像となるのではないだろうか。】
(※2020年6月11日 デジタル・ニッポン2020より引用)

都市の持つ高い生産性と、田園の持つ豊かな自然を結合させた、健康でゆとりある都市のことを【田園都市】と呼び、それをデジタル技術で実現させよう!」と解釈しました。
グーグル先生ありがとう。

「2021年12月28日 デジタル田園都市国家構想推進関連施策資料」には、以下の(1)~(4)の4つの視点を軸に、主な施策が記載されています。

【主な施策】
(1)デジタル基盤の整備
   ・5G等の早期展開
   ・マイナンバーカードの普及促進
   ・自治体システムの統一・標準化の推進
   ・ガバメントクラウドの整備
   ・産業DXのためのデジタルインフラ整備
(2)デジタル人材の育成・確保
   ・企業のデジタル人材育成・確保支援
   ・産業分野のデジタル人材育成
   ・高齢者等のデジタル活用に不安のある人への支援
(3)地方の課題を解決するためのデジタル実装
   ・スマートシティースーパーシティ構想の推進
   ・スマー卜農業、スマー卜林業、スマー卜水産業
   ・中小企業のDX推進
   ・観光DXの推進
   ・リモートワークの推進
   ・MaaS(Mobility as a Service)の推進
   ・デジタル技術を活用した文化芸術の魅力化・発信
(4)誰一人取り残されないための取組
   ・オンライン行政手続などのスマートフォンの利用方法に関する講習会の開催
   ・地域女性活躍推進交付金による地域の実情に応じた女性活躍の推進

ここに挙げたのはほんの一部で、資料には100を超える事業が列挙されており、インフラ、データ連携基盤、サービスなどのデジタル共通基盤の整備から、官民のDX推進・人財育成など、幅広い施策が盛り込まれています。

デジタル田園都市国家構想の目指すべきものとして挙げられている、「地方の魅力をそのままに、都市に負けない利便性と可能性を」を実現できるよう、秋田という「地方」の一員である弊社も微力ながらお手伝いさせて頂きたいと思っております。
 弊社では様々なハードウェアやソフトウェアから、DX推進や人材育成のためのDX研修のご相談も承っております。お困りごと、疑問などございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

<お問合せ先>
DXセンター 地域営業担当までお申し付けください。
 TEL:018-838-1173
 Email: dx-lab@adf.co.jp

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