HOME > DX Lab > あきたDX通信 > DXを1年続けてきて、どんな成果が、そして課題は?

DXを1年続けてきて、どんな成果が、そして課題は?

記事公開:2021年06月11日

真弓先輩
アイちゃん、来月のRPAセミナーのコンテンツは大体できてる?
アイ
RPAベンダーとユーザ事例分のテキストはもらってますので、あとは集客の段取りをしなくては、というところです。概ね仕上がってきています。
真弓先輩
今回もハイブリッドでやろうか?
アイ
そうですね、ハイブリッドなセミナー(実会場で来場者を受け入れて開催すると同時に、オンライン配信を行い、非対面での参加も選べる)も増えてきていますね。コロナ以降一気に加速した、オンラインのみのセミナーは、参加者も慣れてきているというか、すこしマンネリかな?って感じがしてましたものね。
真弓先輩
去年は、リアルなセミナーは全く開催できなかったから、人数は限られるものの、実際に来場者を招いて開催できるようになってきて、いよいよコロナ前の状態に戻りつつあるのかな、とは感じているというか、期待しているんだけどね。
アイ
そうですね。でもセミナーのアンケートを取ってみて分かったんですけど、オンラインセミナーは、以前は結構申し込みもあり、それなりに盛り上がっていたのですが、最近では参加者も減り、参加の歩留まりも悪くなっていますね。反応もイマイチです。
真弓先輩
オンラインセミナーへの「慣れ」ということと、在宅勤務などオフィスや拠点での内勤が多くなったので、オンラインでも参加しやすかったというのもあるね。でも一定程度の経験と有難さも薄れ、最近だとなかなか集まらなくなってきた。そして、やはり「リアルなビジネス」が重要だと、対面回帰の機運が高まりつつあるというのは否めないかな。
アイ
いわゆる揺り戻しってやつですね。
真弓先輩
そうITでもそうだけど、オンプレからクラウドへの移行のブームがあり、一気にクラウド移行かと思えば、色々な理由で、やはりオンプレでの活用・運用は捨てがたいということで、オンプレ利用に戻りつつある現象もみえるね。
アイ
世の中、なかなか理屈通りの方向には進まないものですね。いわゆる市場の不確実性のようなものでしょうか。だからこそ、マーケティングは奥深いし、面白いのですが。
真弓先輩
そうだね、おそらくどこでも感じていると思うけど、セミナーへの参加は、その内容もさることながら、営業機会の創出等につながる面があり、そこが有用だと思って参加した人も多いよね。いろんな人と名刺交換ができるし、会話を通じて情報交換ができ、実際のビジネスの機会が生まれるなどの狙いも、セミナー参加の重要なメリットであり、醍醐味なの。

だから、オンラインでネット越しに初めての方とのコミュニケーションというのは、対面ほどのメリットは得にくいかなというのは、セミナー参加者の声から聴くことが多いね。

★ 終わりと正解が見えにくいDX、でも継続が力なり ★

アイ
でもセミナーは何のために行うのか、疑問を感じることが多いですね。まず、我々が実施するセミナーって、目的は2つですよね。参考になる情報を伝えること、そして参加する人を我が社のファンにする、そして既存のお客満足度を高めること、広い意味でのお客様とのエンゲージを高めることだと思ってました。
真弓先輩
それは変わらないとは思うけど。いままではセミナーに付随するように対面による、手厚いサポートや提案が出来ていたはずだけど、昨年あたりからは、対面の比重がめっぽう低くなって、オンラインなどの割合が高くなって、一方的な情報提供、悪く言えば「垂れ流し」的なセミナーという名の押し付けが多くなっている気がする。
アイ
そうですね。実際、初めの物珍しさは薄れてしまい、セミナーで集客することも難しくなっているようだし、今では何のためにセミナーを企画して、お客さんを誘引しているのか、本来の目的を見失っている感じがしますね。
真弓先輩
えー、それって問題だよね。セミナーの本来の目的やKPIなどが薄れてきて、単にセミナーを企画して実施することで、一定の参加者を集めることで満足しているようじゃ、本末転倒だね。
アイ
だからこそ、私たちは、ITツールをうまく使って、セミナーなどの企画を実施することにおいて、その先の何のためのセミナーなのかも含めた提案も考えたうえで、企画実施すべきかなと最近特に強く思っていますね。

「DX」はバズワードとして、一般的にも言われてきていますが、本当のDXは何なのか? どのようなものなのか? というところですよね。我々が自ら実感体感し、それを提案先のユーザ企業の方々に分かりやすく、目に見える形で提案することこそが、セミナーなどの本来の目標だったはずなんですよね。
真弓先輩
そこはかなり痛いところをついているね。そもそもDXということでいえば、我々がプロとして提案すべき要件なんだけど、まさに我が社も課題として、実例として、取り組んでいる最中というところだしね。

頑張っているけれど、決定的なソリューション、解は見つかっていないし、その解は個別の企業にとってそれぞれ別で全く違うかもしれないよね。ベースとして同じ部分はあるにしても、今のところは、これがDXのベストなソリューションとすんなりとは言えないということが現状だね。
アイ
永遠のITテーマでもありますね。ツールとしては、コンピュータは圧倒的な性能、パフォーマンスは向上してますが、残念ながら、人が絡む仕組みやビジネス文化は実にゆったりと多様的にしか進まないということなので、じっくりセミナーなどのマーケティング企画を練り上げて、我が社とお客様の関係性を深めて、新たな時代を生き抜くためのサポートができればと思っています。
真弓先輩
秋田初の専用DXセンターも1年経過したということなので、完ぺきではないけど、着実に進化しているということを信じて、頑張ってこれからも継続させていきたいね。
アイ
そうですね、継続することがなによりの我々の重要な役割だと思ってます!

---------------------------------------------------------------------------------------
あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

Copyright(C)、エイデイケイ富士システム株式会社、掲載記事の無断転載を禁じます。