記事公開:2021年07月29日
※ DX認定制度
DX認定制度とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき、「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応する企業を国が認定する制度です。 独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が、本制度に関わる「DX認定制度事務局」として各種相談・問合せ、及び認定審査事務を行っています。(出典:経済産業省)
※ 中小企業デジタル化応援隊事業
経済産業省、中小企業庁、独立行政法人中小企業基盤整備機構の流れで、中小企業のデジタル化を進めるべく開始した、IT支援事業。特にコロナ感染症対応や働き方改革の必要性が高まる中、デジタルツールに関心があってもノウハウがなく導入・定着に至らない中小企業へのITサポートを充実させるため、フリーランスや兼業・副業人材等のIT専門家を「中小企業デジタル化応援隊」として選定し、その活動を支援している。2020年からこの事業が始まり、現在も2期目が行われている。
皆さんこんにちは。ADK富士システム営業の五十嵐です。今回は世の中にすっかり浸透した感のある「RPA」についてご紹介します。既に自社で導入されている方、「RPA」という言葉は聞いたことがあるけど今更人には聞きづらい・・・という方、さまざまかと思いますが、改めてとりあげてみたいと思います。
<RPAって何?>
「RPA」はRobotic Process Automationの略語です。直訳するとロボットプロセスの自動化ですが、実際にはコンピュータ上での操作など(この「など」が曲者です)を自動化してしまう技術やツールを指します。また便宜上、ソフトウェアロボットやデジタルレイバーなどという概念的な言葉で表現される、RPAツールで作成された個々の「ロボット」を指す場合もあります。
前述した「コンピューター上での操作など・・・」ですが、皆さんが会社で使っているPCでどんな操作をされているか考えてみて下さい。
・会議資料の作成(ワープロや数字データの集計など。データの統合は手間ですよね?)
・メール(多数のお客様や関係者からのメールに忙殺されていませんか?)
・インターネットでの情報検索(さまざまな情報がネット経由で入手できる時代です)
・社内システムへのデータ入力や閲覧(入力作業は必要ですが地味に大変です)
・ゲーム?(勤務中は絶対止めましょう。私は勿論してません。)
等々多岐にわたると思います。「など」が曲者・・・と書きましたが、ヒトによってコンピュータ上で実現する事のイメージが様々な為、私がお客様に説明する際も、なかなかお客様がイメージできる形でお伝えするのが難しいツールでもあります。
話を戻して、もしこれらの業務のうち、皆さんの1日の勤務時間の大きな割合を占める業務が他のヒトにお任せできたら、他の有益な仕事にもっと時間を割けるのに・・・といったお悩みはありませんか?RPAはこの問題を解決できるかもしれない技術とツールなのです。
どんな風にRPAが動くのかイメージできない方もいらっしゃるかもしれません。弊社HPのリンクを貼りますのでこちらをご覧ください。まるで人が操作しているかのように、デスクトップ上の画面が次々に操作されたり、データが書き込まれる様子が分かると思います。
< RPAソリューション・・・ぺージの中ほどに動画が5本あります>
このようにRPA技術とそれを実現するツールを使って、これらのうち、主にヒトが操作する部分(正確には操作を含んだ業務プロセスになります)を自動化する「ロボット」を作成し、作成した「ロボット」により業務の効率化を図る目的で使われるケースが現在殆どではないでしょうか。
と、ここまで便利感を醸し出しておきながらなのですが、単にRPAツールを導入すれば、企業の業務効率化が果たせるという訳ではありません。別の機会にご紹介しますが、RPAと一緒に語られるキーワード「BPR」(Buisiness Process Re-engineering)を忘れてはいけないのです。これは簡単に言うと業務改革であり、業務プロセス(組織や制度も関連しますが)の抜本的な見直しを行う事なのですが、その為に有効なツールの一つとして「RPA」が注目されているわけです。
ただしこのBPRを完全に成し遂げるのは簡単ではありません。はっきり言って時間もコストもかかります。
そこでRPAの出番です。将来的なBPRによって成し遂げられる業務改革と全体最適化の一部として、ヒトのロボットへの置き換えによる業務効率化・自動化をスモールスタートで実現できるため、現在官・民問わず、多くのところで利活用が始まっているのです。
ロボットは教えられたことを教えられた通りに実行するだけですが、実際のヒトと違って感情を持ちません。もし与えた指示に誤りがあって、度々指示を変更しなければいけない場合も、「昨日と言っている事が違う」などと不平不満を漏らす事もなく、黙々と指示を実行します。業務フローの組み換えを実際にする場合、そしてそこに実際のヒトが関わる場合に比べ、実際の業務のトライ&エラーの繰り返しが、非常に簡単に行えるのは大きなメリットと思います。
最近ではMicrosoft社が、無料で利用できる「Microsoft Power Automate」をリリースしていますので、無料で体験してみたい方は、触れてみるのも良いと思います。
弊社でも取り扱っている(こちらは有償ですが)、有名どころのRPAツールには、以下があります。
・BizRobo!
・WinActor
・UIPath
それぞれ詳細の説明は割愛しますが、製品ごとに特長があり、お客様のお好みで選択も可能です。
RPAツールは、前々回ご紹介したIT導入補助金の対象ツールにもなっており、今後益々ご利用されるシーンが増えていくのではないでしょうか。
ちなみに弊社では、前回ご紹介したMAツール「SATORI」とRPAツール「BizRobo!」を組み合わせて、マーケティング業務に活用しています。
さて、ここまで読んでいただいた方、RPAツールに興味が湧いてきたのではないでしょうか?弊社では「!Center秋田(ビックリセンターあきた)」という、RPA講習を受けられる施設とプログラムを用意し、皆様のRPAツールの利用やロボット作成サポートしております。毎月2回講習を開催していますので、RPAツールやRPA講習にご興味のある方は、是非弊社までお問い合わせ下さい。
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